Block House

exhibition

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Hiro Tanaka “Chicharrón”

2021年10月01日 > 2021年10月24日
exhibition
奇想天外な奇才、田中ヒロ

フラッシュを強く焚いて写真を撮る作品はこれまでの写真史の中に多く存在しています。
かの有名なイギリスの写真家Martin Parrをはじめ、モノクロが主流だった時代に歴史を遡っても多くのフラッシュマンと呼称される作家は数多く存在しているのです。

そんな中で、田中ヒロの何が凄いかと言うとそれを赤ちゃんが歩き始めるように、ごく自然に当たり前にやってのけたことだと。まさしく奇才と呼べると思っています。

彼はスーパーの福引で当選した海外行きのチケットを手にしてから紆余曲折しながら、本場のバンドマンが見たい!と憧れのアメリカ行きのチケットに換え、現地のバンドマンと意気投合をして、アメリカツアーに一緒に同行することになった。

ここまで書いていても「こんな夢物語あるのだろうか」と。思わずにはいられないのだが、彼の人生はここから大きく変わることになる。バンドマンのひとりが田中ヒロに「ただついて来ているだけじゃ勿体ないからカメラで写真でも撮っていれば?」とカメラを渡したのだ。

その時点でカメラを手にしたことはなかった田中ヒロはそこから写真という世界に足を踏み入れ、写真の歴史も写真という表現も何も知らない状態だったのにも関わらず、Robert FrankやLee Friedlandeなどと言ったアメリカ写真界において重要な人物を彷彿とさせる写真を撮れてしまっているから本当に驚いた。

その後、様々な経験を経てフラッシュを使う作品を撮り始め、アメリカのレコード会社から「Dew,Dew,Dew,Its!(2013)」が刊行されるのだった。

赤ちゃんが歩き始めたら恐ろしいものだ。

彼は自分でダミーブックという、仮で自分の写真集を手作りしたもので競い合う大会が世界各国で開催されているのを知り参加し始めたのだ。

そして彼はやってのけた。写真界において知名度が高いフランス・アルルで開催される「アルル国際フォトフェスティバル」のダミーブックアワードで受賞してしまった。

これは赤ちゃんが空を飛ぶくらい衝撃なことで、理解するのに数十分はかかった。

その後、田中ヒロが手作りしたそのダミーブックはイタリアの出版社から刊行され、紛れもなく彼は逆輸入型の写真家になった。

田中ヒロとは、まさに奇才である。

bookobscura
黒﨑由衣

【開催概要】

Chicharrón
HIRO TANAKA

2021.10.1 fri. – 10.24 sun.
Open:13:00-19:00 Thu-Sun

企画:BLOCK HOUSE+island JAPAN+アホウキ芸術協会
www.islandjapan.com
info@islandjapan.com

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE 2F
6-12-9-2F BLOCK HOUSE Jingumae Shibuya-ku, Tokyo 150-0001 JAPAN
www.blockhouse.jp
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