Block House

exhibition

20210612-east-east_vol4_the_curio_shop_-_poster_designed_by_heijiro_yagi.jpg

East-East Vol.4: The Curio Shop

2021年07月08日 > 2021年07月23日
exhibition
参加アーティスト:
アイシャ・アル・アリ(1998年生まれ、アラブ首長国連邦・アブダビ)、アリヤ・アル・アワディ(1999年生まれ、アラブ首長国連邦・アブダビ)、クリストファー・ベントン(1988年生まれ、アメリカ・ポーツマス)、BIEN(1993年生まれ、東京)、DAISAK(1986年生まれ、京都)、布施琳太郎(1994年生まれ、東京)、アルマハ・ジャララ(1992年生まれ、アラブ首長国連邦・アブダビ)、黒川知希(1975年生まれ、三重)、ハシェル・アル・ラムキ(1986年生まれ、アラブ首
長国連邦・アルアイン)、メリエム・メグ(1990年生まれ、ブルガリア・ヴァルナ)、ハリド・メザイナ(1975年生まれ、アラブ首長国連邦・ドバイ)、サルマン・アル・ナジェム(1992年生まれ、バーレーン・マナマ)、アーサー・デ・オリベイラ(1995年生まれ、ブラジル・リメイラ)、多田恋一朗(1992年生まれ、東京)八木幤二郎(1999年生まれ、東京)

キュレーション:ソフィー・アルニ
グラフィック・デザイン:八木幤二郎、セノグラフィー:坂下彰
会期:2021年07月08日 - 07月23日 火曜 - 日曜 12:30 - 18:00
会場:BLOCK HOUSE B1F 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE B1F

コンセプト・ステートメント
 今回、ソフィー・アルニによってキュレイトされる “ East-East vol.4 / The Curio Shop” 展は、彼女が、2016年にニューヨーク大学アブダビ校アートギャラリー・プロジェクトスペースでの展覧会(UAE meets Japan)を皮切りに、ドバイ/ギャラリーCHI-KA Spaceでの vol. 2, vol 3(2016~ 2017年)を経て行われる、シリーズ化した展覧会です。そして、2021年夏、East-East vol.4 は、東京にて開催されます。
 このシリーズは、湾岸アラブ諸国と東アジアにおいて、異文化間の対話を行う新世代アーティスト達の作品を展示することにより、美術史へのユーロセントリックなアプローチを分散化する意図から生じています。 アジアが新しい文化の震源地としてますます勢いを増している今、デジタルな相互接続の時代において、文化的生産の “center”という考えは次第に無意味になりつつあります。 こんな環境において、この展覧会は、21世紀の精神へ向け、中東-東アジアの文化交流の層を探ることを目的としています。 アブダビ、ドバイ、東京を問わず、今日の若者は、東西のパラダイムの外に
ある複雑な文化圏の影響を受けています。
 このvol. 4 のタイトルは “The Curio Shop” です。 1868年に横浜で撮影されたフェリーチェ・ベアトの写真のタイトルにインスパイアされたこの展覧会は、今日の東京の Curio「骨董品 / 珍しい美術品」の概念を置き換えることを目指しています。 「好奇心」の19世紀の略語である「キュリオス」は、ペリーの黒船来航と開国後、日本において、初期の欧米外国人入国者に販売された優れた職人技の作品を表すために使用されました。「キュリオハンティング」は彼らのお気に入りの娯楽の1つであり、最も人気のある製品カテゴリーは、磁器、漆器、青銅細工、竹細工、絹の刺繡、木版画でした。
 2世紀後、漆器や磁器の花瓶の代わりに、マンガやアニメが今日の日本の骨董品/ Curioとして登場しました。 ブロードバンドテクノロジー、吹き替え、デジタル接続のおかげで、それらの画像は世界中を旅して来ました。 これらは、私たちが通常「西洋」と呼ぶものを超えて到達し、南アジア、中東、アフリカ、ラテンアメリカ全体で数百万の世帯に届けられました。
 アラブ諸国を拠点とするアーティストたちにとっての「日本の夢」とは何でしょうか? そして、日本の若手アーティストたちは、自分たちの文化的輸出品をどのように見ているのでしょうか?
この展覧会で発表される作品は、今日の「エキゾチック」の概念を再定義することも目的としています。
Latest